【EURJPY】ユーロ円 週足と日足 大局を分析するとユーロ高へ。しかし、抵抗帯も多い。

ユーロ円が大きく上がっています。
ユーロドルが下げているのとは対照的です。

ドルは殆どの通貨に対してドル高が進行しています。
(気になった方は私の3月25日の投稿「ドルストレート比較①顕著なドル高傾向が加速中」を参考にして下さい。)

一方で、円は殆どの通貨に対して円安が進行しています。
(気になった方は同じく、私の3月25日の投稿「クロス円比較①円安が進行中」を参考にして下さい。)

つまり、ドルは高く、円は安い。
ではユーロはというと相対的な価格として
ドルには安くなり、円には高くなっている状態と言えます。

ユーロ個別の事情でユーロ安ドル高、ユーロ高円安が進んでいるわけではない、ということです。

しかし、大局的な流れである週足を見ると2009年から三角持ち合いになっていたのが分かります。

それを2021年2月末から3月にかけて上抜けてきた。

よって

ユーロの価値自体を分析すると
ユーロ円の上昇は一筋縄ではいかない可能性が高いものの

大局的には大きな上下動の中から抜け出し、上昇へ転じた可能性があることも頭に入れておく方が良いでしょう。


では実際にテクニカル分析をしてみましょう。

なお、以下では日足でトレードするならどんな戦略が考えられるか、という視点で見てください。

・移動平均線での分析

上位足の週足のパラメーターは
26EMA(半年)
52EMA(一年)
90EMA(為替で意識されやすい90を使用)
200EMA(大局的なトレンドを見る際によく使われる200を使用)

取引する足である日足のパラメーターは
25EMA(1ヶ月)
75EMA(3ヶ月)
90EMA(為替で意識されやすい90を使用)
200EMA(大局的なトレンドを見る際によく使われる200を使用)

としています。

では週足からみていくと
上から26EMA、52EMA、90EMAと綺麗な形を築いています。
(200EMAは90EMAの上にあるものの傾きは上向いている)

一方、日足も
25EMA、75EMA、90EMA、200EMAと綺麗なパーフェクトオーダーとなっています。

よって移動平均線からは上昇と予測。


・水平線、価格帯別出来高での分析

水平線では右下がりのダブルボトムから2020年6月にネックラインを超えて上昇。7月にかけてリターンムーブ(プルバック)を経験するも再び上昇。
2017年8月に支持帯として機能(赤丸)した水平線が、サポレジ転換して青丸で抵抗帯として機能。
2021年1月にも抵抗を受けるもこなしていき上昇し、今に至ります。

さてこれからの展開ですが、2018年に上下を繰り返した価格帯であり、多くのの"しこり"が残っています。

次の目標目安として
過去の高値である黒ライン②(133.486円)を表示しましたが、到達するとしても日柄(時間)を要するでしょう。

一方、
黒ライン②(133.486円)を抜けると価格帯別出来高は急減します。

よって、
仮に黒ライン②(133.486円)を抜ければ
黒ライン③(137.506円)へは短期間で達するものと予測します。


・まとめ
ユーロと円の価値でみると
円の動向次第で様子見と言えます。

また、水平線、価格帯別出来高からは短期間(数週間単位)での上昇は難しいが
週足の三角持ち合いブレイク、移動平均線からは上昇を示唆しています。

よって
色んな角度から見ると、様子見、上昇と予測が分かれますので
総合的には中立と判断します。

Moving AveragesSupport and ResistanceVolume

Penafian