載せたのはUSDCAD月足。

2020年3月からたいした調整も無くひたすら下がり続けるUSDCAD。
ついに節目となる領域に近づいてきた。

そもそもなぜ下落が続いてきたのかを考えてみると、米ドル売りというよりは
原油高、木材高、BOCのテーパリングへの思惑などによりカナダドルが選好されて
買われてきたためだろう。

ちなみにCFTCを見ると、カナダドルの買いポジションはまだ全然多くない。
2012年頃と比べると全然少ない。
つまりまだカナダドルが買われる余地は十分ある。

チャート的に言うと、今いる水準を明確に下抜けた場合、さらに下の
青で描写した領域まで下がることは十分考えられる。

その他の可能性としては何があるか?
まず思い浮かぶのは、FRBのテーパリングだ。
FRBのテーパリング開始時期がどれくらい早まるのか?は常に注目していく必要がある。
米ドルを買う理由が出てくれば当然USDCADの下落トレンドにも変化が出てくるはずだ。

他に、個人的にかなり重要だと考えているのは木材価格である。
木材価格の急騰がいつまで続くのか?
というより、ソフトコモディティ全般で今起きている急騰がいつ終わるのか?
特にトウモロコシや大豆などのチャートを見ると、そろそろ急落がきても
全然違和感が無い感じに見える。
たとえば今コモディティ全般の急落が来て、同時にカナダドルも急落、
そしてUSDCADチャートは急上昇、という事態が起きたとしてもそれはそれで違和感がない。
そのきっかけとなるニュースは今のところ無いが、今は春で、今後は天候相場に
入っていくので、米国の作付け状況や天候がきっかけとなる可能性はある。
Chart PatternsFundamental Analysis

Penafian