【EURGBP/ユーロポンド】市場は英・EU通商協議No dealを織り込みへ/ポンドロングは要注意

イギリス・EU間で引き続き継続しているイギリスEU離脱後の通商協議。年末までにイギリス・EU両サイドでの議会を通すためには、今週土曜日までの合意が不可欠とされる中、本日もEU側バルニエ交渉官が依然3つの主要分野で協議は難航との発言が報道されるとポンドが下落。

実はユーロポンドのチャートでは先週の11/23から上昇基調に転換しており、市場は合意の期限が迫る中目立った進展のない両者の協議を悲観し、No dealでの結末を織り込んでいるように見えます。

以下はユーロポンドの日足です。赤の下降トレンドに沿って2ヶ月近くずっと下落してきましたが、本日大陽線でこの下降トレンドラインをブレイクしました。
冒頭で紹介したバルニエ交渉官の発言によるポンド下落により、それまで下降トレンドラインを根拠に蓄積されていた売りポジションが損切りになったことが考えられます。

<日足チャート>
syot kilat

この売りの損切りを巻き込んでの急上昇はまだ起きる可能性があり、それは4時間足のチャートをよく見るとわかります。

<4時間足>
以下のチャートが4時間足です。
9月から長らく下降トレンドが継続している間も、途中途中で踊り場となるレンジを形成していました(赤のボックスで囲った部分)。
例えば真ん中のボックスの中では売り買い双方の注目が相当蓄積していることが想定され、仮にこのボックス上限の赤のライン(すでにローソク足が迫っていますが・・・)を上抜けるようなことがあれば、さらに売りの損切りを巻き込んで上昇、つまりポンドが急落する可能性があります。

<4時間チャート>
syot kilat


ポンドドルのチャートは日足レベルで上昇トレンドが続いていますが、これは大幅なドル安の結果上がっている訳であって、ポンドドルだけを見て上昇トレンドだ、ロング!としていては重要な点を見落とす可能性があります。
ユーロポンドのチャートで解説した通り、節目突破によるユーロポンドの急上昇(=ポンド急落)が想定されるため、ポンドのロングは要注意です。

ポンドドル日足
syot kilat

EURGBPTrend Analysis

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