金先は動かず。まあ様子見でしょう。金の先物は下記のCMEのサイトから見れるよ。先物が上場されてるのはCME(シカゴマーカンタイル取引所)だけじゃないけど一番大きいのはCMEだからね。

■金(ゴールド)の先物はこちら
https://www.cmegroup.com/tools-information/quikstrike/options-open-interest-profile-metals.html

金ってそもそも実需なんだよ。みんなが欲しくなったら買うし要らなくなったら売られるし。
米穀とか原油と同じ。テクニカルじゃない。だから金をRCIで分析しようって思わないことだね。日本人が考えた良き指標ではあるけど所詮、環境認識に使える程度です。

RCIの成り立ちと計算式

RCI(Rank Correlation Index)は、日本で開発されたテクニカル指標で、価格の順位相関を測定することで市場の過熱感や売買シグナルを捉えることを目的としています。統計学の順位相関係数を元にしており、一定期間内の価格変動を順位付けし、その順位と時間の順位との相関を計算することで指標を算出します。

RCIの計算式は以下の通りです:

\[
RCI = \left(1 - \frac{6 \sum d_i^2}{n(n^2 - 1)}\right) \times 100
\]

各項目の意味:
- \( n \):評価期間の日数
- \( d_i \):各日の価格順位と時間順位の差

計算手順:
1. 価格順位の決定: 評価期間内の各日の終値を高い順に順位付けします。最も高い価格が1位、最も低い価格が最下位となります。
2. 時間順位の決定: 評価期間内の各日を時間順に順位付けします。最新の日付が1位、最も古い日付が最下位となります。
3. 順位差の計算: 各日の価格順位と時間順位の差(\( d_i \))を求めます。
4. \( d_i^2 \)の合計を計算: すべての\( d_i \)の二乗を合計します。
5. RCIの算出: 上記の計算式に値を代入してRCIを求めます。

RCIの値の範囲:
- RCIの値は-100から+100の間を取ります。
- +100に近い値: 価格が連続的に上昇していることを示します。
- -100に近い値: 価格が連続的に下降していることを示します。
- 0付近の値: 価格変動に明確なトレンドがないことを示します。

RCIが示しているもの

RCIは、価格と時間の順位相関を測定することで、市場の買われ過ぎや売られ過ぎの状態を判断するために使用されます。具体的には、以下のような解釈が一般的です。

- RCIが+80以上: 市場が買われ過ぎの状態であり、価格の反転下落が近い可能性を示唆します。
- RCIが-80以下: 市場が売られ過ぎの状態であり、価格の反転上昇が近い可能性を示唆します。
- RCIが0付近: 市場に明確なトレンドがなく、横ばい状態であることを示します。

特徴:
- 敏感な反応性: RCIは他のオシレーター系指標と比べて価格変動に対する反応が敏感で、短期的なトレンド転換を早期に捉えることができます。
- 期間設定の重要性: 評価期間を短く設定すると短期的な価格変動を捉えやすくなり、長く設定すると中長期的なトレンドを把握しやすくなります。
- ダイバージェンスの検出 価格の動きとRCIの動きが逆行するダイバージェンスを検出することで、トレンドの転換点を予測する手がかりとなります。

RCIをチャートの環境認識に使うべき理由と、手法の主軸や戦術に使ってはいけない理由

チャートの環境認識にRCIを使うべき理由:
RCIは市場の過熱感や売買の勢いを測定するのに適しており、現在の市場状態を把握するための有効なツールです。特に、価格が過剰に買われているのか、売られているのかを判断することで、トレード戦略を立てる際の背景情報として役立ちます。

- トレンドの強さの把握: RCIの値によって現在のトレンドの強さや持続性を評価できます。
- 市場の過熱感の検出: 極端なRCIの値は市場の過熱状態を示し、リスク管理やポジション調整に役立ちます。
- **他の指標との組み合わせ:** RCIを他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高い市場分析が可能となります。

手法の主軸や戦術にRCIを使ってはいけない理由:
一方で、RCIをトレードのエントリーやエグジットの直接的なシグナルとして使用することは推奨されません。その理由は以下の通りです。

- タイミングや場所の情報不足: RCIは市場の過熱感を示すものの、具体的なエントリーやエグジットのタイミングや価格水準を明確に示すものではありません。そのため、RCIだけに頼ってトレードの意思決定を行うと誤った判断を下すリスクが高まります。
- ダマシの可能性: RCIは価格変動に敏感であるため、しばしば誤ったシグナル(ダマシ)を発生させることがあります。これにより、不適切なタイミングでのエントリーやエグジットにつながる可能性があります。
- 市場状況への適応性の限界: 市場のボラティリティやトレンドの状態によって、RCIの有効性が変動するため、常に信頼できる指標とは言えません。
- 他の要素の考慮不足: トレードにはファンダメンタルズ分析や市場心理、経済指標など多様な要素が影響します。RCIはこれらを考慮に入れていないため、総合的な判断には不十分です。

結論:
RCIは市場の環境認識を補助する有用なツールであり、全体的な市場状況を把握するために活用すべきです。しかし、具体的なトレード戦略の構築やエントリー・エグジットの判断においては、他のテクニカル指標や分析手法と組み合わせて総合的に判断することが重要です。RCI単体に依存することなく、多角的な視点から市場を分析することで、より効果的でリスク管理に優れたトレードを実現できます。
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